遠隔画像診断システムの話です。
全く違うものだと思っておられる方も多いでしょうが、じつは非クラウド型とクラウド型ってのはそんなに違いがありません。
読影端末上の Windows や Mac 上の読影環境も、仮想サーバー上の Windows 環境上の読影環境も ほぼ同じです(OS が多少違いますが)。
現在の状況では、非クラウド型のシステムをクラウド型に移行するのはそんなに難しくありません。
サーバー側に Citrix Xen Server を使えば、端末上のハードウェア構成まで含めて簡単に仮想化できます。
通常の仮想化の大きなメリットとして、1台のサーバーで複数の仮想環境を作り出せますので、複数の読影医がそれぞれ独自の設定で同時に読影することができます。
しかもその仮想環境を他のサーバーにそのまま移すことができるので、障害対策も完璧。
場合によっては次々に安いデータセンターに乗り換えていくことも可能です。
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非クラウド型のシステムをクラウド型にするのはそんなに難しくありませんが、なぜそうしないか?
それは会社が儲からないから。読影医の数だけソフトウェアや端末が売れなくなるから。
要するに読影医や病院にハードウェアを売り、そのメンテや入れ替えで儲けるという「囲い込みビジネスモデル」が根っこ付近から変わってしまうわけです。
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