以前、話題になった中国人読影をやっている遠隔画像診断会社があるということを問題にしておられる
ブログ「熊子の冬眠ライフ in Berlin」を見つけました。
一般の方の意見が聞けて、勉強になりました。
そこのコメントにも書きましたが、この中国人読影には必要悪という側面があるのです。
院内に専門の読影医がいないところが圧倒的に多い現状で、オーダーした医師は自分の専門の病気の画像所見しか知りませんから、見落としが多いのは事実です。
整形外科の先生がオーダーした腰椎のMRIに胃癌や肝臓癌、子宮癌、大腸癌などが写っていることはしばしばありますが、整形外科の医師にこれらを見つけろというのは酷です。
そういう問題を自覚して、遠隔画像診断で画像診断医に読影してもらおうとする病院は非難どころかむしろ褒められるべきです。
でも、このご時世どこも赤字で余計なコストはかけられないので、お安い中国人読影に流れるのはある意味しょうがないことですね。
実態はわかりませんが、放射線科以外の日本の医師の読影よりは中国の放射線科医師の読影のほうがおそらくマシだろうという意見も多いです。
日本の医療の問題ですから、日本人の読影医に頼むのがベストですが、放射線科医師数が OECD 26ケ国中で最下位の日本では「したくてもできない」病院が多いのです。
現状では中国人読影を依頼している病院より、放射線科医師の目をまったく通していない病院の方が圧倒的に多いのですから、中国人読影を採用している病院を一概に非難することは正しくないと思われます。
「ないよりマシ」と自覚された上で参考意見として利用しているのだと言われれば、非難する理由は私には思いつきません。
でもテラークでは外国人は使わないと思います。資格の問題もありますが、日本人の細やかなサービス精神が理解できそうにないからでもあります。
あと、「和を乱す」からかな。アメリカかぶれの医師にはずいぶん手を焼いたことがありますので。
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posted by やすきー at 12:19| 滋賀 ☀|
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