骨組織によるものと軟部組織によるものとがある。
■骨組織によるインピンジメントとして、前方インピンジメントと後方インピンジメントがある。
前方インピンジメントは脛骨天蓋前縁や距骨頚部上縁に骨棘(衝突性外骨腫)ができ、これらが衝突して生じる。
後方インピンジメントは三角骨や大きな距骨後突起、踵骨のアキレス腱付着部の骨棘(Haglund病)などが脛骨天蓋後縁と衝突して生じる。
■軟部組織によるインピンジメントでは、前外側インピンジメントと後内側インピンジメント(内側インピンジメント)、後方インピンジメントなどがある。
前外側インピンジメントは前下脛腓靱帯の下端に accessory fascicle(Bassett 靱帯)が存在する場合(83-92%で存在)、この肥厚部分が挟まれて生じる。
後内側インピンジメントは内側の靱帯が損傷し肥厚した部分や近傍の滑膜が挟まれて生じる。
後方インピンジメントは関節包や後脛腓靱帯、後距腓靭帯、inetermalleolar ligament(56%で存在)などが損傷肥厚して関節内に嵌入することによって発症。
★関節外科 2010年7月号(特集:足関節インピンジメントの病態と治療)に詳しいよ。
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