2010年11月12日

gastrointestinal stromal tumor (GIST)

*** gastrointestinal stromal tumor GIST

消化管の未分化な間葉系腫瘍の一つ。消化管全体の間葉系腫瘍は80%が GIST、5%が神経原性腫瘍、残りが平滑筋腫瘍。

臓器別発生頻度は胃(60-70%)、小腸(20-30%)、大腸(5%)、食道(5%)。腸間膜や大網発生のものもあり。
食道では GIST より平滑筋腫の方が多い。
胃では幽門部にはほとんど見られない。

spindle cell と epithelioid cell を含む。
内部の出血傾向に富む。3cm以上のものは中心壊死傾向が見られることが多い。

肝転移も富血管性。単純CTでないと見えないことあり。
造影CTばかりでフォローしていると、治療後に低濃度の肝転移が出現するように見えることあり。この場合は治療前にあった(造影CTで見えていなかった)転移が壊死しただけのことがあり、判断を誤る。

腫瘍の偽被膜を術中に損傷すると播種する。

c-kit遺伝子産物(KIT)が発現する。

カハール介在細胞の前駆細胞から発生するとされる。
90% は c-kit の機能獲得性突然変異により腫瘍化し、KIT 依存性に増殖する。
10% は c-kit 変異はないが、KIT 活性化により発生する。

KIT 発現しているものにはイマチニブ(グリベック)が有効。ただし、一番多い変異タイプの exon11変異型には奏功するが、少ない exon9型には効果が少ない。KIT 変異のないものにはまず効かないが、たまに有効例がある。
posted by やすきー at 21:54| 滋賀 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 画像診断メモノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Very informative article post.Really thank you! Will read on…
Posted by maillot de foot 2013 at 2013年07月12日 02:20
Wow that was unusual. I just wrote an incredibly long comment but after I clicked submit my comment didn’t appear. Grrrr… well I’m not writing all that over again. Anyway, just wanted to say fantastic blog!
Posted by acheter maillot italie 2010 at 2013年08月16日 11:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。